元気なうちから入院に備えよう

家族が高齢になってくると考えておきたいのが病気や怪我のことです。高齢者は、些細なことがきっかけで入院することが多くなります。しかし入院に慣れていないと、入院時の準備は何をすればいいか分からないものです。高齢者の長期入院に必要なものを、あらかじめリストアップしておくと、いざと言うときに便利でしょう。

まず入院手続きに必要になる書類をそろえましょう。病院によって異なりますが、たいていの場合、保険証、診察券、印鑑、写真付き身分証明書が必要になるはずです。その他には、病院から求められている提出書類などもまとめて持っておくと便利です。

ある程度の生活必需品は自分たちでそろえておくべきでしょう。衣服やタオル、シャンプー類などは病院内で調達できますが、当然お金がかかります。自宅で使っているものを持っていく方が安く済みますし、使い慣れているものを使うほうが、無駄なストレスが少なくなります。

また、あるていどの現金も必要です。病院では、食事や水などの最低限のもの以外は自費での購入になります。テレビを見るのにもお金がかかるので、現金は用意しておきましょう。

必須ではありませんが、ハンガーやビニール袋、来客用の紙コップ、ウェットティッシュなども持っていると便利です。あとから持っていくこともできますが、事前に準備しておくと楽になります。

ストレスに関して言えば、娯楽になる物も持っていくといいです。高齢者の中にはスマホが扱えない人もいますが、スマホが一台あれば、読書や音楽鑑賞、絵画などさまざまなことができます。今のうちに使い方を教えてあげるとよいでしょう。